2026年11月07日

制作会社・広告代理店が外部フロントエンドエンジニアと組むときに整理しておきたいこと

WEB制作エンジニアリング
制作会社・広告代理店が外部フロントエンドエンジニアと組むときに整理しておきたいこと

Web制作会社や広告代理店の方から、次のような相談をいただくことがあります。
「フロントエンドの実装だけお願いしたい」
「社内リソースが足りないので一部だけ手伝ってほしい」
「公開後の運用保守までまとめてお願いしたい」

実際、Web制作ではデザインやディレクションは社内で対応できても、フロントエンドの実装リソースだけ不足するケースは珍しくありません。
一方で、外部のエンジニアと組む場合、単純に「デザインデータを渡して実装してもらう」だけでは、思った以上に進行が難しくなることもあります。
この記事では、制作会社や広告代理店が外部フロントエンドエンジニアとスムーズに仕事を進めるために、事前に整理しておくと良いポイントをまとめます。

1. まず「どこまでお願いしたいか」を整理する

同じ「フロントエンドの外注」でも、依頼内容はかなり幅があります。

  • HTML / CSS / JavaScriptの実装のみ
  • React / Next.jsでのサイト構築
  • CMS連携
  • API連携
  • アニメーション実装
  • フォーム実装
  • 公開作業
  • インフラやホスティング設定
  • 公開後の運用保守
  • 既存サイトの改修
  • コードレビュー

最初に担当範囲を整理しておくと、見積もりもしやすく、あとから「ここは誰が対応するのか」が曖昧になりにくくなります。
特に最近では、単純なコーディングだけではなく、Next.jsやCMS、ホスティング環境まで含めた構成になることも多いため、実装以外の範囲も確認しておくことが重要です。

2. デザインだけでなく「仕様」も共有する

デザインデータがあれば実装できるように思えますが、実際にはデザインだけでは判断できないことが多くあります。たとえば、次のような部分です。

  • スマートフォン時の表示
  • ホバー時の挙動
  • アニメーション
  • コンテンツが増えた場合の表示
  • CMSで更新する箇所
  • エラー時の表示
  • フォーム送信後の動作

こうした部分が整理されていないと、実装中に確認事項が増え、結果として制作スピードが落ちてしまいます。
すべてを細かく仕様書にする必要はありません。
「ここはお任せ」「この部分だけはこうしたい」といった形でも、判断基準が共有されているだけ でかなり進めやすくなります。

3. デザインデータは実装を意識して整理する

Figmaなどのデザインデータについても、少し整理されているだけで実装工数は大きく変わります。たとえば、次のような状態です。

  • コンポーネントが共通化されている
  • PC / SPの主要レイアウトが分かる
  • フォントやカラーのルールが統一されている
  • 余白ルールがある程度揃っている
  • 画像やアイコンの書き出し方が明確

逆に、ページごとに微妙にボタンのサイズが違ったり、余白ルールが統一されていない場合、実装側で確認や調整が必要になります。
これはデザインの良し悪しというよりも、「実装しやすい設計になっているか」という話です。
実装を外部に依頼する場合は、デザイナーとエンジニアが早い段階で一度話しておくのも有効です。

4. 技術選定を早めに共有する

実装を開始してから「実はCMSはこれを使いたい」「ホスティングはこのサービスにしたい」となると、構成を変更する必要が出ることがあります。
そのため、次のような項目はできるだけ早めに共有しておくのがおすすめです。

  • Next.js / Reactなどのフレームワーク
  • CMS
  • ホスティング
  • ドメイン
  • フォーム
  • アクセス解析
  • GitHubなどのリポジトリ

もし技術選定自体が決まっていない場合は、実装担当に相談する方法もあります。
案件の規模や更新頻度によっては、WordPressではなくJamstack構成の方が運用しやすいケースもあります。

5. 「実装して終わり」にしない

Webサイトは公開して終わりではありません。公開後には、次のような作業が発生します。

  • ライブラリのアップデート
  • セキュリティ対応
  • 軽微な修正
  • コンテンツ追加
  • アクセス解析
  • SEO改善
  • 問い合わせ導線の改善

特にNext.jsやReactなどを利用している場合、依存ライブラリのアップデートや脆弱性対応も必要です。
そのため、制作時点で 「公開後は誰が見るのか」 まで決めておくと安心です。
制作を担当したエンジニアがそのまま運用保守まで対応できると、サイトの構成を理解しているため、改修もスムーズに進められます。

6. 外部パートナーには「作業」だけでなく「判断」も任せられると楽になる

外部のフロントエンドエンジニアというと、「仕様通りにコードを書く人」というイメージを持たれることもあります。
ただ、長期的に組む場合は、次のような部分まで相談できるパートナーの方が、結果的にディレクターの負担を減らせます。

  • この実装方法で問題ないか
  • この仕様は本当に必要か
  • より簡単な方法はないか
  • 運用を考えるとどう設計すべきか
  • パフォーマンスやSEOに問題はないか

案件によっては、要件をそのまま実装するよりも、少し仕様を整理するだけで工数を減らせるケースもあります。
外部パートナーを探す際は、単純な実装スキルだけでなく、「案件全体を見て判断できるか」という点も重要だと思います。

ブラキオでは制作会社・広告代理店との協業にも対応しています

株式会社ブラキオでは、Next.js / Reactを中心としたフロントエンド開発やJamstackサイト制作を行っています。
制作会社・広告代理店からの、次のようなご相談にも対応しています。

  • フロントエンド実装
  • Next.jsサイト構築
  • CMS連携
  • LP・コーポレートサイト改修
  • 運用保守
  • コードレビュー
  • 技術相談

単発の実装だけでなく、案件ごとに継続して相談いただく外部フロントエンドパートナーとしての関わり方も可能です。
「社内の実装リソースが足りない」「Next.js案件だけ外部に任せたい」「公開後の保守までまとめて相談したい」といった場合は、お気軽にご相談ください。

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