2026年10月08日

AIを使ったWeb制作で、変わること・変わらないこと

WEB制作エンジニアリング
AIを使ったWeb制作で、変わること・変わらないこと

AIでWeb制作を速くする。でも、人がやるべき仕事は減らさない。

AIを使えば、Webサイトは以前より速く作れるようになりました。
デザイン案を考える。コードを書く。テストのたたき台を作る。レビューを補助する。文章の下書きを作る。
こうした作業の多くで、AIを使える場面が増えています。
では、Web制作会社の仕事は、その分だけ減っていくのでしょうか。
ブラキオでは、そうは考えていません。
AIで減らしたいのは「作業時間」であって、「考える時間」ではありません。
コードを書く時間や、毎回同じような設定をする時間を短くする。その分、人が判断しなければならない部分に時間を使う。

Web制作で本当に時間を使いたいところ

Webサイトを作るとき、実装を始める前に考えることはたくさんあります。

  • この会社は誰に何を伝えるべきか
  • 訪問した人に最初に何を見せるか
  • どのサービスを優先して紹介するか
  • 問い合わせまでどう誘導するか
  • どの情報を自社で更新したいか
  • 公開後に誰が運用するのか
  • 本当にそのページや機能は必要なのか

ここを間違えると、どれだけ速く、きれいに実装できても、会社にとって使いにくいWebサイトになってしまいます。
ここを人間が担当してクライアントにヒアリングをして、情報を整理し、必要なページやコンテンツを決める。問い合わせまでの導線を考える。運用方法を確認する。
そのうえで、実装や確認作業の一部にAIを使います。

AIを使う目的は「安く作ること」だけではない

AI活用というと、「人件費を減らして安く作る」という話になりがちです。
もちろん、制作工数を減らせれば、制作費を抑えやすくなる面はあります。
ただ、ブラキオがそれ以上に重要だと考えているのは、同じ予算の中で、より価値のあることに時間を使えるようになることです。
たとえば、これまで実装に多く使っていた時間を短縮できれば、その分を、

  • コンテンツの整理
  • 問い合わせ導線の改善
  • 表示や操作性の確認
  • アクセス解析の設定
  • SEOの基本設定
  • テスト
  • 公開後の改善

といった部分に使えます。
ブラキオがAIを使う理由は、制作工程を雑にするためではありません。
人にしか判断できない部分へ、時間を移すためです。

「AIが書いたコードをそのまま公開」はしない

Web制作でAIを使う場合、重要なのがレビューです。
AIはコードを書くスピードを上げてくれますが、そのコードが、

  • 要件に合っているか
  • 将来修正しやすいか
  • 不必要に複雑になっていないか
  • 表示や操作に問題がないか
  • セキュリティ上の問題がないか

まで、自動的に保証してくれるわけではありません。
そのためブラキオでは、AIに実装を任せる場合でも、人によるレビューを前提にしています。
また、自動で確認できる部分は、型チェックやLint、テスト、CIに加えて、VRT(Visual Regression Testing)などの仕組みを使ってチェックします。
コード上の問題だけでなく、画面の見た目に意図しない変更や崩れがないかも自動で確認し、検出できるミスはできるだけ仕組みで見つけます。そのうえで、最後は人が実際の画面を見ながら最終確認を行います。
ブラキオの基本的な考え方は、
AIで実装 → 自動チェック → AIによるレビュー補助 → 人による最終レビュー
です。
AIに全部を任せるのではなく、速く作れるところはAIに任せ、最後に「これで本当に問題ないか」を人が判断します。

テンプレートを使っても、全部同じサイトにはしない

制作スピードを上げるために、ブラキオではNext.jsを使った標準テンプレートの整備も進めています。
Next.jsはReactをベースにWebアプリケーションを構築するためのフレームワークで、ルーティングやレンダリング、ビルドなどWeb制作に必要な仕組みをまとめて扱えます。
テンプレートで共通化したいのは、たとえば、

  • SEOの基本設定
  • お問い合わせ
  • お知らせ
  • レスポンシブ対応の基本
  • アクセス解析
  • CI
  • デプロイ
  • エラー処理

といった、サイトごとに毎回ゼロから考える必要のない部分です。
一方で、

  • サイトの構成
  • 情報の優先順位
  • 見せ方
  • デザイン
  • コンテンツ
  • 問い合わせ導線

は、それぞれの会社に合わせて考えます。
「共通化していいもの」と「会社ごとに考えるべきもの」を分ける。
これが、制作を速くしながら、その会社に合ったサイトを作るために重要だと考えています。

技術を選ぶ基準も「作りやすさ」だけではない

ブラキオでは、Next.jsとヘッドレスCMSを組み合わせた構成を採用することがあります。
ただし、特定の技術を使うこと自体が目的ではありません。
重要なのは、

  • 更新担当者が無理なく運用できるか
  • 公開後の変更に対応しやすいか
  • 表示速度や使いやすさに問題がないか
  • 保守し続けられる構成か
  • 必要な機能を過不足なく実現できるか

です。
案件によって必要なものは違うため、「新しい技術だから使う」のではなく、公開後まで含めて扱いやすい構成を選びます。

公開したら終わりではない

Webサイトは、公開した瞬間に完成するものではありません。
実際に公開してみると、

  • どんな検索キーワードで訪問されているか
  • どのページが読まれているか
  • 問い合わせまで進んでいるか
  • 途中で離脱していないか
  • 想定していたサービスに興味を持たれているか

といったことが見えてきます。
公開前に考えることは大切ですが、すべてを最初から完璧に当てることはできません。
だからこそ、公開後のデータを見ながら、必要に応じてページや導線を改善することが重要です。
ブラキオでは、制作だけでなく、保守・SEO・改善まで継続して相談できる関係を重視しています。

AI時代のWeb制作会社に必要なのは「作る力」だけではない

Webサイトを作る工程は、これからさらに自動化されていくと思います。
コードを書くことも、デザインのたたき台を作ることも、今よりもっと速くなるはずです。
だからこそ、制作会社に求められるものも変わります。
「コードを書けます」
「デザインできます」
だけではなく、
何を作るべきかを考えること。
正しく作られているか判断すること。
公開後も改善していくこと。
こうした仕事の重要性は、むしろ大きくなると考えています。
ブラキオでは、AIやテンプレートを積極的に使います。
でも、それは人の仕事をなくすためではありません。
制作にかかる無駄を減らし、その分を、Webサイトを使う会社にとって本当に価値のある部分へ使うためです。
AIでWeb制作を速くする。でも、人がやるべき仕事は減らさない。
Webサイトを「作って終わり」にせず、公開後も一緒に育てていく。
それが、これからのブラキオのWeb制作です。

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